お焚き上げ

今日、自己流にお焚き上げをした。雰囲気が出るかと思って攻殻機動隊川井憲次の曲を流しながらやった。形代を切って名前と数え年を書いて、水を張ったお茶碗に浮かべて燃やした。室内でやって火事にならないかハラハラしたけど無事に終えられた。お茶碗、火に反応して若干焦げたのであんまり使わない方が良かったかも。形代単体を燃やそうとしたら炎が指に当たって熱くてすぐにお椀に落としちゃってあんまり焼けなかったから念のため2回目をした。今度は折り紙で箱を作って、その口に火をつけてから水に浮かべそこに形代を入れた。今度は全部燃えた。
火にあまり触れない日常だけど、今回で少し怖さが和らいだ。火傷したけどあ、こんなものかと。小さい頃、誕生日のろうそくの火に触ったことを思い出した。燃えている間はずっとハラハラしてて、ゆらゆらと炎がゆらめいて、箱がちょっと燃えると水の上で勝手に動いてこっちに寄ったりして燃え移らないか怖かった。それに炎の外側は見えないから火が知らないうちに乗り移って火事にならないかハラハラした。昔の人が火の玉とか言っていた理由がなんか分かるような気がする。火はどこに行くか分からない、制御できない恐ろしさがある。
炎はピンク色の画用紙を侵食して灰色の欠片に変えていった。燃え始めと燃え終わりが一番高く炎が登った。揺らめいてるそれに本能的に惹かれた。ちゃんとお椀の中で燃え尽きるか心配だった。でも燃え終わったら、それを告げるように線香よりも太い煙がすーっとまっすぐに天井まで登っていった。今度やる時はガラス製の入れ物(ビーカーとか)やら灰皿に水を浮かべて、草の生えてないジメジメした地面のある公園でやろうと決めた。
形代はただの百均の画用紙なのに、燃えているときとても良い匂いがした。お香みたいな。燃え尽きるのが嫌で私を誘惑していたのだろうか。